Eastward 頑張って感想

Eastwardを頂きまして、ちょっと前にクリアいたしましたので感想を書かせていただきます。

 

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Eastward

『Eastward』は2Dアクションアドベンチャーゲームだと思います。
いわゆる、ゼルダの伝説とかそのへんに近いゲームですね。

 

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この画面に写ってるボサボサのおっさん"ジョン"と、白髪のふさふさな女の子"珊"が主人公で、この2人を操作してゲームを進めていく感じのアレです。

 

ストーリー

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バスかキャンピングカーだかなんだかを改造した"ジョン"の家からゲームがスタートします。(確か)

"ジョン"と"珊"はこの時点で既に2人で暮らしているようで、特に何の説明もなく日常を進めることになります。

 

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宮○駿もいます

 

"ジョン"と"珊"は「ポットクロック島」と呼ばれる地下の街に住んでいます。
線路はありますが地下鉄は通っていません。地下の空間を再利用する形で人々が住んでいるようです。
学校や商店、"ジョン"の家のようにキャンピングカーの家が並ぶ住宅地など、生活する上で必要な施設等は一応存在する、趣ある街です。

"ジョン"はここで鉱夫かなんかとして働いているようです。

 

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鉱夫として仕事に来たところで、採掘場になんかナメクジが大量発生したようなので、"ジョン"がそれをボコすといった感じで話が進んでいきます。

 

○崎駿のセリフからも察する人はいるかもしれませんが、最終的には"ジョン"と"珊"は上の世界、つまり地上に出ます。そして、世界各地を旅する的なノリですね。

 

ポットクロック島の住人たちからは、地上には「タタリ」があり、なんか恐ろしいだとか、不浄の地だとか的なことをのたまわれていますが、実際の地上は緑豊かで綺麗な世界。
地下暮らしの2人が見たことない景色に感動しながら、地上世界を旅します。"ジョン"は一言も喋らないので、感動しているのかは分かりませんが。

 

その道中、「タタリ」の存在とか、なんか色々世界を裏で操るものの存在とか、そういったやつをウオーッ!ってする感じのストーリーです。

 

 

大きな目的なために地上に出たのではなく、"珊"が地上に出たがったから地上に出て、旅をしている感じです。
そのため、道中のイベントとかは本筋に強く影響しないものもあります。その上、伏線等はちゃんと回収しきれていない気もします。
世界観・雰囲気よりもストーリー性が大事だ!という方は注意です。
(俺の理解力が足りないせいかもしれませんが、いくらでも考察が効く感じになってると思います)

 

また、ストーリー展開を考えると仕方がないのですが、話が進んで街を去った場合、その街には戻れない仕様になってます。
いわゆる一本道ゲー(逆走不可)なので、その点も注意しておいたほうがいいです。

 

ステージ・ロケーションの雰囲気とか

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ドット絵がキレイですごいです。場所一つ一つに対して町並みや景色の特徴が異なるので、相当ドット絵描いてると思います。すごい。

地上の街には建物が比較的密集して立ち並ぶ区画が多く、街のドット絵の力の入れようを感じましたね。スクショは取り忘れたので、自分の目で見てください。

 

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戦闘マップも同様に、森だったり地下水路だったり廃墟だったり、そのマップの特徴を優しいドット絵で描写しています。

水の波紋が地味にリアルに描写されてます。

 

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キャラクターとか

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主人公として"ジョン"と"珊"がいることは述べたかと思いますが、"ジョン"は作中では一言も喋らないです。昔のゲームでよくある、喋らない主人公ですね。

対照的に"珊"はめちゃくちゃおしゃべりな子供です。"珊"と別行動になる場面以外では、クエストのログでも"珊"の喋り的な感じで書かれます。
子供なので非常に純粋な会話しかできませんが、その様子は和むんじゃないでしょうか。

普段は純粋無垢な子供の"珊"ですが、時折"珊"の中に不穏な別人格がチラついたり、そもそも"ジョン"に拾われる以前の記憶を失っているなど、"珊"の正体は一体何者なのかみたいなところがあります。これはストーリーが進んでいくにつれてなんとなくわかってきます。多分。

 

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戦闘では別行動をとることでギミックを解く場面がありますが、その時に"珊"がとても寂しそうな顔をします(泣)

 

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カギとか、重要なアイテムをとったときなどに"珊"が小躍りをしてくれます。

いい感じにドット絵のキャラが動くので、いい感じですね。

 

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"ジャスパー"とかいう意味分からんやつもいます。最初の街「ポットクロック島」から脱出する際に一緒についてきます。

「ポットクロック島」ではなぜか牢獄に収監されているのですが、理由は忘れました。話があったかもしれませんし、なかったかもしれませんが、捕まるぐらいのやつってことです。

 

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"ウィリアム"とロボットの"ダニエル"です。

説明していませんでしたが、この画像内で乗っている電車を利用して街から街へ移動することになります。
そして、彼らはこの電車の終着点である「未来」という街を目指しているらしいです。

最終的に"ジョン"と"珊"も「未来」に向かうことになるのですが、彼らも目的は違えど目的地は同じなので、協力したりしてくれたりする関係になります。

"ダニエル"が少しかわいそうな感じのキャラでよかったです。

 

序盤の方で遭遇するボチボチ重要キャラは多分こんなもんだと思います。
ネタバレにもなってしまうのでこの辺にしときます。

 

戦闘面

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戦闘は普通の2Dアクション。

初期状態では"ジョン"のフライパン(近接攻撃)しか利用できませんが、ストーリーが進むにつれて遠距離攻撃の手段も利用できるようになります。
また、"ジョン"は爆弾を使うことができます。ボンバーマンできます。しかし、取り回しが難しいのでギミックを解くためだけに利用することになると思います。

"珊"も、謎のパワーで敵を拘束できます。すごい。

 

ダンジョンの道中には"ジョン"と"珊"がそれぞれ別行動して解くギミックがあります。しかもさらに「"ジョン"だけが対処できるギミック」と「"珊"だけが対処できるギミック」があります。恐ろしいですね!

ただ、そこまで難易度の高いギミックはなかったと記憶しているので、大半の人がなんとかできると思います。正解パターンも一通りしかないような感じのアレなので。

 

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このトンネルとかもそういうギミックですね。"ジョン"は通り抜けられず、"珊"だけが通れます。

 

体力に関しては、体力上限が引き上げられる機会が多数存在する + 回復アイテムの回復量がすごいため、結構余裕があります。なのでガチ戦闘でもおそらくゴリ押しでなんとかなるのではないでしょうか。

回復アイテムは基本的に食材を調理して得た「料理」を利用することになります。料理についての説明はスクショがないのでやめます。

 

後半になるにつれ、ギミックが少しややこしくなったり、そのギミックを解くために装備を変えたりする頻度が高くなってくるので、ちょっとテンポが詰まる場面もありました。

自分はそんなに気にしませんでしたが、人によってはマイナスポイントになりえますね。

 

その他 まとめ 感想

雰囲気や、アニメーション等はとても良いです。自分がドット絵が好きな理由が詰まっていたと思います。

プレイ時間は大体20時間いかないぐらい?
アクションゲームであることを考慮すれば、ボリュームは十分あると思います。道中ミニゲームやミニイベントがそこそこの頻度であるので、ゲームプレイ自体は最後の方まで楽しめると思います。

 

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止まるんじゃねぇぞ…

 

ただ、やはりストーリーとキャラ設定に関しては説明不足な印象を受けました。そのへんがラストに近づくにつれての盛り上がりに対してイマイチ見えてこなくてわかんなかったな~といった感じです。
まあ俺は雰囲気でゲームをしているのでそれでも構わなかったですが、人によってはオイオイオイとなりそうです。

 

また、このゲームにはゲームの中にゲームがあります。何言ってるかわからないかもしれませんが、「大地の子」というゲームがこのゲーム内でプレイできます。

 

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こっち何故かボチボチ力入ってて笑っちゃうんすよね。
時間制限があるRPGみたいなものですが、ちゃんとRPGしてます。

 

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世界各地を訪れて仲間を集めて7日以内に魔王をしばくゲームらしいです。
自分はちゃんとやってませんでしたが、戦闘を有利にすすめるアイテムが『Eastward』の方でガチャガチャを回すと集められたり、集めた仲間は次のプレイからは酒場ですぐに仲間にできたりとか、多分ちゃんとやっていくとクリアできる様になってるぽいです。

 

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説明書がしっかりしてて笑っちゃうんすよね。

 

総評としては、雰囲気と世界観は完璧って感じでよかったですが、ストーリー・戦闘・その他細々したところが少しな~って感じがするゲームでした。
全体としては良ゲーぐらいのゲームだと思います。俺は十分神ゲーだと思いますが。


最近のゲームではよくありますが、期待値を高めすぎるとよくないかもしれません。

 

あ、曲がとてもよかったです。